アルテミデの照明7種 | 感性を刺激するイタリアン・ラグジュアリー。

引用

デザイナーズ照明の一ブランドであるアルテミデ（Artemide）は、1959年の創業以来、イタリアを代表する照明メーカーとして世界中から注目を集めています。エルネスト・ジスモンディ、エットーレ・ソットサス、マリオ・ベリーニなど、斬新で大胆なデザインと革新的な技術を融合させた照明器具は、数々の賞を受賞し、現代デザイン史にその名を刻んでいます。

彼らの創造性とアルテミデの技術力が生み出した照明器具は、単なる照明器具を超え、空間を彩るアート作品として高い評価を得ています。

なかでも、ミケーレ・デ・ルッキとジャンカルロ・ファッシーナがデザインした「トロメオ」シリーズは、発売から30年以上経った今でも世界中で愛され続けているロングセラーモデルです。

常に時代の最先端を走り続けるアルテミデは、2018年には建築家ビャルケ・インゲルスとのコラボレーションにより生まれた「GOPLE LAMP」が、米『インテリア・デザイン』誌の年間賞を受賞。翌年には、止まり木に憩う小鳥をモチーフにした「YANZI」が話題となるなど、インテリア業界に新たな風を吹き込んでいます。

この記事では、アルテミデの代表作をふくめた7種の作品をご紹介します。

Tolomeoシリーズ

「Tolomeo」（トロメオ）は、プロダクトデザイナーのミケーレ・デ・ルッキによる、時を超えて愛されるデスクライトの名作です。

1987年の発表以来、その独創的なデザインと高い機能性で世界中のプロフェッショナルやデザイン愛好家を魅了し続けています。

バネとワイヤーの巧妙な組み合わせによって生まれた軽快なアームは、自由自在に角度や高さを調節でき、最適なライティングを実現します。また、パーツをアームに内包した洗練されたデザインは、どんな空間にもすっきりと溶け込みます。

「Tolomeo」シリーズの中でも、特に目を引くのが「Mega Floor」です。その名の通り、大空間を照らす力強さと、洗練されたデザインを兼ね備えたフロアランプです。

TIZIO

「TIZIO」（ティチオ）は、1972年の発売以来、その洗練されたデザインと革新的な構造で、世界中のデザイン愛好家から絶賛されているデスクライトです。

デザイナーのリチャード・サパーは、石油切削機のアーム構造からインスピレーションを得て、TIZIOの独特なデザインを生み出しました。

3つのジョイントと2つのウェイトによって自然にバランスを保ち、スムーズな可動を実現しています。

ネジやスプリングを使わず、重力とバランスだけで構成されたこの構造は、サパーの独創的なアイデアが結実したものです。

TIZIOの最も特徴的な点は、ヘッド部分からコードが見当たらないことです。通常、照明器具には電源コードが不可欠ですが、TIZIOはベース部分にあるダウントランスで電圧を低く変換し、アーム自体に電流を流すことで、コードレスを実現しています。この革新的な構造は、TIZIOのデザインをよりシンプルで美しく際立たせ、空間の中に美しい幾何学模様を描きます。

Demetra

「Demetra」（デメトラ）は、世界的に有名な日本のプロダクトデザイナー、深澤直人氏が手がけたタスクライトです。

デザインは、深澤直人氏の「Without Thought」という考え方を体現しています。これは、製品がユーザーの意識に過度に訴えかけるのではなく、自然な形で生活に溶け込むことを目指すデザイン哲学です。

無駄を削ぎ落としたシンプルなフォルムでありながら、Demetraは高い機能性を備えています。軽やかに動くアームは、最適な位置に光を照射することができ、調光可能なLED光源は、読書や作業に合わせた明るさを調整できます。

また、オプションでモーションセンサーを組み込むことで、ユーザーの動きに合わせて自動的に照明が調整されるという、先進的な機能も備えています。

DISCOVERY

「DISCOVERY」は、同社の創業者であるエルネスト・ジスモンディが開発した、革新的な技術と美しいデザインが融合したペンダントライトです。

最大の特徴は、そのユニークな光源にあります。消灯時には、空間には厚さわずか17mmの軽やかなアルミニウムリングが浮かんでいるだけ。しかし、スイッチを入れると、そのリングから均一な拡散光が放たれ、まるで空中に光の円が浮かんでいるかのような幻想的な光景が広がります。

GOPLE LAMP

「GOPLE LAMP」（ゴップルランプ）は、デンマークの建築家、ビャルケ・インゲルスが率いるBIG（ビャルケ・インゲルス・グループ）がデザインした、独創的なペンダントライトです。

ヴェネチアンガラスの伝統的な吹きガラスの技法で作られており、熟練の職人が一つひとつ手作業で仕上げることで、温かみのある独特の表情が生まれます。シンプルなフォルムの中に、吹きガラスならではの微妙なゆらぎやムラが加わり、それぞれのランプに個性的な魅力が宿っています。

IN-EI

「IN-EI（陰翳）」は、世界的ファッションデザイナーの三宅一生氏が率いるリアリティ・ラボと共同で開発された、革新的な照明シリーズです。

ペットボトルをリサイクルした不織布を素材とし、和紙照明のような折りたたんだ造形が特徴です。広げると立体的な形状となり、光を通すことで陰影が生まれ、独特の躍動感を生み出します。

名前の由来は、谷崎潤一郎の随筆「陰翳礼讃」から。谷崎が日本の美意識として捉えた、光と影が織りなす微妙な変化、そしてそれが生み出す奥深さを、照明を通して表現しています。

YANZIシリーズ

「YANZI」（ヤンツィ）は、世界各地で数々のデザ イン賞を受賞するデザイナーデュオ、Neri & Hu（Lyndon Neri とRossana Hu）によってデザインされたペンダントライトです。

デザインは、上海の街並みを飛び交うツバメの姿から着想を得ています。枝に止まった鳥を模したそのフォルムは、照明というよりも、まるでオブジェのような美しさを持っています。つや消しの真鍮製のボディと、白いガラスの球体で表現された頭部は、ミニマルでありながら、生命感あふれるデザインです。

まとめ

札幌市中央区双子山にある「カンディハウス札幌」は、今回ご紹介したアルテミデの照明をはじめとしたデザイナーズ照明を多数取扱っておりますので、お気軽にご相談ください。

またショールームでは、カンディハウスの製品に限らず、arflexのみならずMolteni&Cなどの海外ブランドも幅広く展示しており、それぞれの生活シーンに合わせた家具をご提案しております。ご来店の際には、実際にご体感いただき、一流の職人が手掛けた家具の魅力をご堪能ください。

ご来店の際には事前のご予約をいただきますと、スムーズなご案内が可能です。

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