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デザイナーズ照明の世界的名ブランド。著名な作家と代表作をご紹介します。

モダンインテリアの歴史を語るうえで欠かせない「照明」。20世紀初頭、北欧をはじめとする新進気鋭のデザイナーたちが照明器具の造形に熱中し、半世紀以上も愛される卓越したデザインを生み出してきました。のちのミッドセンチュリー照明デザインにも多大な影響を与えました。

そこで今回の記事では、北欧デザイナーズ照明をはじめとする世界的に有名な作品を、18人のデザイナーと共にご紹介いたします。

カンディハウス札幌」でも、「Louis Poulsen(ルイスポールセン)」「LE KLINT(レクリント)」「FLOS(フロス)」をはじめとする、ご用意に応じてお取り寄せ可能なデザイナーズ照明を取り扱っておりますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

アルヴァ・アアルト/A331 BEEHIVE

アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto 1898-1976)は、現代建築の巨匠として知られているフィンランド出身の建築家・デザイナーです。アアルトが手がけた建築物や椅子は世界的に有名ですが、照明のデザインにおいても高い評価を得ています。

代表的なアアルトの照明である「A331 BEEHIVE」は、1953年にユヴァスキュラ大学のためにデザインされました。BEEHIVEという名の通り、蜂の巣を思わせる独特なフォルムは空間のアクセントとなる存在感を放ちます。その存在感に対して、シェードの隙間からこぼれるように放たれる光は優しく、居住空間だけでなく、公共施設の空間にも程よく馴染みます。

ポール・ヘニングセン/PH5

ポール・ヘニングセン(Poul Henningsen 1894-1967)は、デンマーク出身のデザイナー・建築家であり、北欧デザインを語る上で欠かせない人物の一人です。

ヘニングセンの代表作品として挙げられる照明が1958年の「PH5」。3層のシェードによる独特なフォルムが特徴的なランプは、どんな電球でも調和の取れた柔らかな光を生み出せる効果を持ちます。

このPH5は、世界的に有名なデンマークの照明ブランド「Louis Poulsen(ルイスポールセン)」によって製造・販売されており、ヘニングセンが手がけた多くの照明とともに、現在でも世界中の人たちに愛されています。

アルネ・ヤコブセン/AJ Floor

アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen 1902-1971)は、デンマーク出身の建築家で、現在のモダンデザインの原型となったとも言われている、多大な影響力のあるデザイナーの一人です。

ヤコブセンの代表的な作品が「AJ フロアランプ」です。フロアランプ以外のデザインも展開されている「AJ」シリーズは、1957年にコペンハーゲンにあるホテルを設計した際に、ホテル全体のコンセプトに欠かせないものとしてデザインされたものです。

テーブル、フロア、ウォールランプなどの様々なモデルが存在し、斜角や直角が組み合わされたシャープなフォルムに特徴があり、無駄のない洗練されたデザインは50年以上経った現在でも変わらず多くの人に支持されています。

イルマリ・タピオヴァーラ/Maija

イルマリ・タピオヴァーラ(Ilmari Tapiovaara 1914-1999)は、20世紀の北欧デザインを代表するフィンランドのインテリアデザイナーです。アルヴァ・アアルトやル・コルビジェなどの世界的な建築家・デザイナーのもとで様々なデザインを手がけました。

そのタピオヴァーラが19955年にデザインした有名な照明が「Maija(マーヤ)」というペンダントランプです。

羽根板が重なる間の細かい隙間によって生まれる、光と影の縞模様が特徴的。ドイツの児童文学である「みつばちマーヤの大冒険」から名付けられています。何層にも続く光と影の縞には、柔らかく暖かい空間を作る効果があります。

ジョージ・ネルソン/NELSON BUBBLE LAMP

ジョージ・ネルソン(George Nelson 1908-1986)は、アメリカ合衆国コネチカット州出身のデザイナーであり、ハーマンミラー社で多くの家具デザインを手がけました。

ネルソンが手がける照明で代表的なのが「NELSON BUBBLE LAMP(ネルソンバブルランプ)」。軽量なスチールのワイヤーに薄い樹脂製プラスチックを張り合わせた構造を持ちます。

バブルランプは天井に吊り下げるものから、フロアランプ、テーブルランプなど多くのバリエーションを持ち、どれも繊細な浮遊感によって空間を洗練させます。

引用元

ル・コルビュジエ/Lampe de Marseille

ル・コルビュジエ(Le Corbusier 1887-1965)は、建築界の中でも巨匠として語られる重要人物の一人。建築物をはじめ、家具デザインにも多大な影響を残しています。

そのコルビジェが手がけた照明が、「Lampe de Marseille Mini (ランプ・ド・マルセイユ・ミニ) 」というウォールライトです。

この照明は、フランスのマルセイユにある集合住宅「ユニテ・ダビジオン」のためにデザインされました。

2つのシェードによって直接光と間接光が前と後ろにそれぞれ放たれる、特徴的な構造を持ちます。2箇所のジョイントによってアームは広い可動域を持ち、好みの位置に光を調節することができます。

コーア・クリント/101

コーア・クリント(Kaare Klint 1888-1954)は、デンマーク出身の、世界的な北欧照明ブランド「LE KLINT(レクリント)」初期デザイナーです。

父親である建築家 P.V. イエンセン・クリントが日本の折り紙から着想を得てオイルランプの明かりを調節するシェードを作成し、それを世界に普及させるために兄のターエ・クリントがLE KLINTを設立したという背景があります。

コーア・クリントが手がけた照明デザインの中でも特に有名なのが「101」です。

別名フルーツランプと呼ばれ、どの角度から見ても美しいフォルムが魅力。1枚のプラスチックシートを、熟練した職人がひとつひとつ手で折ってランプシェードを作ることで、品のある佇まいを生み出しています。

手作業で折られたシートの凹凸は美しい光と影のバランスを作り出し、芸術品のような光を放ちます。

フランクロイドライト/TALIESIN2

フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright 1867-1959)は、日本では旧帝国ホテルの設計を手がけるなど、アメリカで最も偉大な建築家と崇められる建築界の巨匠です。

フランク・ロイド・ライトも照明デザインを手がけており、中でも「TALIESIN2(タリアセン2)」は名作として知られています。

TALIESIN2は、フランク・ロイド・ライトの自邸を構えた場所「タリアセン」のためにデザインされました。複数のチェリー材のブロックを積み上げる構造により、上下に向く光が間接光となって優しく灯る設計になっています。

アッキーレ&ピエル・ジャコモ・カスティオーニ/ARCO

アッキーレ&ピエル・ジャコモ・カスティオーニ(Achille Castiglioni 1918-2002 / Pier Giacomo Castiglioni 1913-1968)は、イタリアを代表する建築家・デザイナーの兄弟です。

カスティリオーニ兄弟は、世界的な照明ブランド「FLOS(フロス)」を設立し、現代に至るまでFLOSからはモダンインテリアの照明を多数生み出しました。

中でも「ARCO(アルコ)」というフロアライトは、今でも多くのインテリア空間で使用される有名な照明です。

イタリア語で「アーチ」を意味するARCOは、ベースの大理石から伸びるステンレスのポールが美しい放物線を描くことで、上から光が注がれる設計になっています。

空間に置くだけで強い存在感を放つこのライトは、モダンデザインを象徴する名作の一つとして語られています。

ヴェルナー・パントン/Panthella

ヴェルナー・パントン(Verner Panton 1926-1998)は、20世紀デンマークの北欧デザインを代表するインテリアデザイナーです。

ミッドセンチュリーの重要的存在でもあるパントンのデザインは、カラフルで個性の強い造形で知られています。

中でも「Panthella(パンテラ)」シリーズは、パントンのデザインを象徴するものです。

フロアランプやテーブルランプなど様々なモデルがあり、発売当時は様々なカラーバリエーションがありました。

キノコを連想させるフォルムからは淡く柔らかい光が放たれ、インテリア空間にアクセントをもたらします。

セルジュ・ムーユ/LAMPADAIRE 1 LUMIERE

フランス出身のデザイナーであるセルジュ・ムーユ(Serge Mouille 1922-1988)は、自然や素材と向き合うことで生み出すデザインに独自性があり、現在でも高い評価を得ています。

しかし驚くことに、ムーユが照明のデザインを行ったのは1950年代前半〜60年代半ばという短い期間でした。

ムーユが手がけるランプの中で代表的なのが「LAMPADAIRE 1 LUMIERE(ランパデール アン ルミエール)」。すらりと伸びる線の細いポールと植物のような形のシェードが特徴的なフロアランプです。

ランプを支えるポールが細いことで絶妙に存在感が抑えられ、対して独特なフォルムのシェードはペンダントライトのように頭上の空間に存在感を放ちます。

エットーレ・ソットサス/Sottsass27

エットーレ・ソットサス(Ettore Sottsass 1917-2007)は、イタリアを代表するデザイナーのひとりであり、当時のイタリアにおけるポストモダンの代表とも言えるデザイン集団「メンフィス」の立ち上げ人です。

ソットサスが手がけるデザインはどれも独創性に優れ、ポップアートのようなフォルムやカラーを持つ特徴があります。

ソットサスの魅力が詰まった照明として有名なものが「Sottsass27(ソットサス27)」。

矢印のようなアイコニックなフォルムとビビットなカラーバリエーションを持つテーブルライトです。

ソットサスが70歳の1990年、日本で開かれた展示会で発表された、1〜29のナンバーを持つコレクションのうちのひとつに当たります。

ヴィコ・マジストレッティ/ATOLLO

イタリア出身のヴィコ・マジストレッティ(Vico Magistretti 1920-2006)が手がけたのは「ATOLLO(アトーロ)」。

イタリアのモダンデザインを象徴する照明ブランド「OLUCE(オルーチェ)」が取り扱う照明の中でも代表的な作品です。

彫刻品のような支柱の上にドーム状のシェードを覆うような造形はアートとしての評価も高く、MoMA(ニューヨーク近代美術館)で永久収蔵されています。

シェード内だけでなく支柱の内側にも光源があり、ATOLLOの全体から均しく光が放たれる設計になっています。

ミケーレ・デ・ルッキ/TOLOMEO

ミケーレ・デ・ルッキ(Michele de Lucchi  1951-)は、イタリア出身のデザイナー。先ほどご紹介したソットサスと共に「メンフィス」を結成したメンバーの一人でもあります。

ミケーレ・デ・ルッキによる照明として代表的なのが「TOLOMEO」です。

イタリアを代表する照明ブランドである「Artemide(アルテミデ)」が販売する中でも代表的なタスクライトであり、アルミ製のシンプルなフォルムには無駄が一切なく、高い完成度を誇ります。

ワイヤーで首やアームのバランスを保つシステムは独創的であり、スムーズな動きは卓上ライトとしての高い機能性も裏付けています。

マイケル・アナスタシアデス/IC Lights

マイケル・アナスタシアデス(Michael Anastassiades 1967-)はキプロス出身のデザイナーです。機能だけでなく、人の感性に訴えかけるデザインをテーマに多くのプロダクトを手がけました。

アナスタシアデスが手がけた照明で有名なのが「IC Lights(アイシーライツ)」です。

球状の乳白色のガラスが細い棒の先端に位置する特異なデザインには、アナスタシアデス本人の心情バランスの不安定さが表現されています。

造形美に優れたIC Lightsは、空間のアート性を高めるインテリアとして現在でも世界中の人の支持を集めています。

ジョージ・カーウォーディン/ANGLEPOISE

ジョージ・カーウォーディン(George Carwardine 1887–1947)はイギリス出身の元エンジニアです。

自動車のサスペンションシステムを開発する会社を経営する中で、他分野への応用ができるのではないかと考えたカーウォーディンは、この「ANGLEPOISE(アングルポイズ)」というアームランプを開発し、商業的成功を収めました。

人々のニーズに的確に応える機能美は、現在でも色褪せず多くの人に愛されています。

トム・ディクソン/MELT

トム・ディクソン(Tom Dixon 1959-)は、チュニジア出身のプロダクトデザイナー。照明や家具をデザインする「Tom Dixon」というブランドを設立し、現在でも多くのプロダクトを手がけています。

ディクソンが手がけるデザインはどれも高い評価を受けていますが、中でも独特なデザインとして有名なのが「MELT(メルト)」です。

この近未来的な光のオブジェは、氷河や宇宙のイメージから着想を得たデザインだと言われています。

イサムノグチ/AKARI

イサムノグチ(Isamu Noguchi 1904-1988)は、アメリカ合衆国ロサンゼルス州出身の世界的彫刻家です。

イサムノグチは多くのプロダクトデザインも手がけており、中でも有名な作品のひとつが「AKARI(アカリ)」という照明。

和のテイストを強く感じるAKARIのデザインは、イサムノグチが戦後間もない1950年代の訪日時に岐阜を訪れた際、当時の市長から提灯産業の再興のために協力を求められたことがきっかけで生み出されました。

和紙を通しての光は、太陽光を彷彿とさせる暖かさがあります。そして、竹ひごによる骨組みに和紙を張ったシンプルなデザインは、和室に限らずあらゆる空間に調和します。

まとめ

札幌市中央区双子山にある「カンディハウス札幌」は、「Louis Poulsen(ルイスポールセン)」「LE KLINT(レクリント)」「FLOS(フロス)」をはじめ、今回ご紹介したデザイナーズ照明をお取り寄せすることも可能ですので、お気軽にご相談ください。

ショールームでは、カンディハウスの製品に限らず、arflexのみならずMolteni&Cなどの海外ブランドも幅広く展示しており、それぞれの生活シーンに合わせた家具をご提案しております。ご来店の際には、実際にご体感いただき、一流の職人が手掛けた家具の魅力をご堪能ください。

またカンディハウスでは家具のオーダー/セミオーダーのご相談もお受けしております。お気軽にご相談くださいませ。

ご来店の際には事前のご予約をいただきますと、スムーズなご案内が可能です。

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