TOTAL INTERIOR

CONDE HOUSE SAPPORO

BLOG

アルヴァ・アアルト | 北欧の賢人と謳われた人物の魅力とデザイン・代表作に迫る。

アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto:1898~1976)はフィンランドのクオルタネ出身の建築家・家具・照明デザイナーです。

20世紀の北欧デザインを方向づけた張本人といっても過言ではなく、“北欧の賢人”と称えられるアアルトは、今日においてもフィンランド国民の英雄的存在として慕われています。

家具・照明はもちろんのこと、アアルトは20世紀の建築家史上、かなりの影響力をもった人物でした。生涯で200を超える建物の設計を手がけ、「パイミオのサナトリウム」や「ヴィープリの図書館」(アルヴァ・アアルト図書館)など、エポックメイキングとなる素晴らしいデザインを後世に伝えています。

この記事では、そんなアアルトの特徴について触れるとともに、代表作をいくつかご紹介します。

「カンディハウス札幌」では、「Louis Poulsen(ルイスポールセン)」「LE KLINT(レクリント)」「FLOS(フロス)」をはじめとする、ご用意に応じてお取り寄せ可能なデザイナーズ照明を取り扱っておりますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。。

木でモダニズムを表現

アアルト家は代々、国有林を管理する「森林官」を務めており、息子アルヴァは幼少期から木が身近にある暮らしを送っていました。

若い頃はバウハウスやル・コルビュジェの影響を受けて金属素材を用いていましたが、やがて木でモダンデザインを表現したいと考えるようになり、「国産の木」を使った家具づくりにこだわるようになりました。

やはり木に囲まれた時代を過ごした彼にとって、木には特別な思い入れがあったのでしょう。椅子においても数々の傑作を生み出しており、「スツール60」「パイミオチェア」などが有名です。

販売会社を設立しマーケティングにも注力

アアルトはマーケティングにおいても才覚を発揮しました。どんなにすぐれたデザインでも、売れなければ仕事が成立しないと考えたアアルトは、1935年には妻アイノらと共にArtek(アルテック)社を設立。製造部門だけではなく、マーケティング部門と経営部門にふさわしい人材を配置し、会社を切り盛りしました。

「販売するだけではなく、展示会や啓蒙活動によってモダニズム文化を促進すること」をミッションに掲げたアアルトは、北欧式のモダニズムを内外に発信し続け、ブランディングに貢献しました。いまでは家具・照明の老舗メーカーとして世界中から高い評価を受けています。

妻アイノとアルヴァ。二人の関係性については2023年のフィンランド映画『AALTO』で深く取り上げられている。(引用元

アアルトの代表的な照明

アアルトの照明は、もっぱら建物のデザインとセットになっています。今日でもデザイナーズ照明のなかで高い人気を誇り、北欧デザイナーズ照明を象徴するアイコニックなシルエットが愛されています。

ペンダント A331 ビーハイブ BEEHIVE

アアルトの照明といえばBEEHIVE。“ハチの巣”の愛称で親しまれるアアルトの代表作です。 1953年、ユヴァスキュラ大学の建築計画時にデザインされました。

アアルトが建築デザインに携わったユヴァスキュラ大学。(引用元

ペンダント A330S ゴールデンベル

ひとつの真鍮から形成された美しい照明です。1936年、ヘルシンキのサヴォイレストランの内装デザインのためにつくられました。経年変化で風合いが増すように、あえて表面加工はしていません。

ヘルシンキにあるサヴォイレストランとゴールデンベル。現在でもアアルト作品が使われている。(引用元

ペンダント A333 カブ Turnip

「Turnip」はカブの意味。昼間は美しいオブジェとして空間に彩りを添えてくれます。1949年、アアルトは妻アイノと国民年金協会ビルの建築コンペティションでデザイン権を獲得。この照明は、国民年金協会ビルのデザインの一つとして誕生したものです。

ヘルシンキ中心部にほぼ位置する国民年金協会の本部ビル。アアルトのオフィスビル建築の傑作のひとつ。(引用元

1953~57年まで実際に使われていた相談窓口。よくみるとA333が使われている。(引用元

アルヴァ・アアルトの家具

フィンランドの国産木を使った家具づくりに情熱を注いだアアルト。生活の合理と機能とが見事に融合した数々の傑作を世に送り出しました。今日においても、アアルトの家具は世界中で愛され、使われています。

スツール 60

アアルトの代名詞「スツール60」。フィンランドの国産木であるバーチ材を使用した傑作です。1933年にデザインされ、いまではartek社のアイコニックな存在となっています。

アームチェア 41 パイミオ

アアルトのチェアを象徴する傑作。1932年、フィンランドのパイミオという地にある結核患者の療養所設計のために、アアルトと妻アイノがデザインした安楽椅子です。「ゆっくり腰掛けて休めるように」という配慮から生まれた、からだを包み込む優しいデザインです。

機能主義を体現したかのような洗練されたパイミオサナトリウム。現在は、トゥルク大学付属の総合病院として使われている。1929年にアアルト夫妻のデザインがコンペで採用され、1933年に完成した。(引用元

まとめ

札幌市中央区双子山にある「カンディハウス札幌」は、「FLOS(フロス)」「Louis Poulsen(ルイスポールセン)」「LE KLINT(レクリント)」をはじめとしたデザイナーズ照明のお取り扱いもございますので、お気軽にご相談ください。

また、ショールームでは、カンディハウスの製品に限らず、arflexのみならずMolteni&Cなどの海外ブランドも幅広く展示しており、それぞれの生活シーンに合わせた家具をご提案しております。ご来店の際には、実際にご体感いただき、一流の職人が手掛けた家具の魅力をご堪能ください。

ご来店の際には事前のご予約をいただきますと、スムーズなご案内が可能です。

ご来店予約はこちら
カンディハウス札幌ショップ

大切な人とご自宅でゆっくり家具を探したい方

カタログ請求(無料)はこちら

その他ご質問・お問合せをされたい方

お問い合わせはこちら
カンディハウス札幌
営業時間11:00~17:00
定休日日曜日・月曜日・祝日夏季・年末・年始
住所札幌市中央区双子山4-1-10
Tel011-511-0303
ご来店予約はこちら