ポール・ヘニングセンとは | 不朽の名作PH5を生み出した「近代照明の父」に迫る。
ポール・ヘニングセン(Poul Henningsen:1894~1967)は“近代照明の父”として称えられるデンマークの照明デザイナー。
生涯で200を超える照明をデザインしましたが、雑誌編集者・批評家・建築家・画家などの顔を持つマルチタレントな文化人でもありました。
ヘニングセンは美術品としての美しさではなく、暮らしのなかに見出される機能美を追求し続けました。
光のまぶしさ「グレア」をやわらげ、日々の暮らしに調和する照明こそ、彼の生涯をかけたテーマだったのです。
のちに歴史に名を残すことになる照明「PH5」は、そんなヘニングセンの情熱から生まれた不朽の傑作です。
「PH5」の前身となる伝説的なモデル「パリ・ランプ」の開発パートナーだった「Louis Poulsen」(ルイスポールセン)とは、1926年に契約を締結。
ヘニングセンが亡くなるまでずっと良好な関係のもと、コラボレーションが続きました。
「光は材料」というルイスポールセンの伝統的な発想は、まさに“光の巨匠”ことポール・ヘニングセンの哲学を継承したものでした。
北欧デザイナーズ照明の歴史、ひいてはデザイナーズ照明の歴史上、ポール・ヘニングセンという人物の影響ははかり知れません。
この記事では、そんなポール・ヘニングセンの特徴や代表的な照明について取り上げ、ヘニングセンの魅力に迫ります。
「カンディハウス札幌」では、「Louis Poulsen(ルイスポールセン)」「LE KLINT(レクリント))」「FLOS(フロス)」をはじめとするデザイナーズ照明を取り扱っております。
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ポール・ヘニングセンのキャリア
ヘニングセンの青年期からPH5を生み出すまでの軌跡を辿ってみましょう。
物書きか、建築家か、発明家か、画家か。
作家と女優の子どもとして生をうけたポール・ヘニングセンは、両親の人脈のおかげで、幼少期から様々な文化人と交流をかさね、鋭敏な美意識が自然に醸成されていったようです。
父の影響からか、物書きとしての才覚を発揮していましたが、一方で発明やデザインの分野でも若くして頭角を表し始めていました。16歳の頃に自動ポンプ式の自転車を発明し、デンマークの財団から奨学金を得たのです。
ヘニングセンの関心は次第に発明・デザインへと移っていき、1911年からおよそ6年間、2つの工科大学で建築について学びました。
1919年には、建築家デザイナーとしてデビュー。キャリアは順調そのもので、コペンハーゲンの人気観光地「チボリ公園」の建築主任としても携わりました。
「眩しすぎる照明」の問題意識がヘニングセンの情熱の源泉に。
1920年、ヘニングセンは運河の街灯をデザインする機会に恵まれました。そこで開発した照明(「スロットホルムランプ」)は、従来のガス灯とは一線を画すデザインでしたが、「まぶしい」という理由から、評判は芳しくありませんでした。
この件がきっかけでヘニングセンは、“照明のまぶしさ”は社会的に解決する問題であるという認識に至りました。こうして彼は、グレアフリーな照明の開発に熱中していくようになります。“近代照明の父”としての歴史が動き始めた瞬間でした。
「私のつくる照明器具は美術品ではない」という言葉は、まさにヘニングセンの信念がよくあらわれています。
歴史的傑作「PH5」の誕生。
1920年代の前半は、トライ&エラーの連続でした。グレア(光のまぶしさ)を和らげるために様々なプロトタイプを製作し、苦心のすえ、ついに「パリランプ」が誕生。
「複数のシェードを使う」という発想の原点となった伝説的なモデルです。当時は6枚のシェードが使われていました。しかし6枚シェードの「パリランプ」でも、グレアの問題は完全には解決しきれませんでした。
さらに改良を加えた結果、ヘニングセンは、シェードを6枚から3枚に減らし(3シェードランプシステム)、シェード内部に対数螺旋の原理を応用することで、長年にわたり未解決だったグレア問題に終止符を打ちました。その成果が「PH5」でした。
対数螺旋とは、中心に向かって描かれる螺旋のことです。対数螺旋には、螺旋の中心から直線を引いて螺旋上のどの点と結んでも、常に角度が一定になるユニークな性質があります。
そこでヘニングセンは、螺旋の中心に光を置いてみると、光が均等な角度で螺旋にあたり、外側へ広がっていくことを発見しました。
こうして彼は、数学的なアプローチによって、グレアフリーな照明を発明したのでした。
アルネ・ヤコブセンとアルヴァ・アアルトとの友情
ポール・ヘニングセンという人物をさらに魅力的なものにしているのは、彼の交友関係です。
アルネ・ヤコブセンとヘニングセンは、同じデンマーク出身であり、ユダヤ家系でもありました。もともと旧知の仲だった二人は、第二次世界大戦という激動の時代を生き延び、深い友情で結ばれていました。
ナチス・ドイツの迫害から逃れるため、ヤコブセンとヘニングセンは、それぞれ妻を連れて命からがらボートで脱出を図ります。なんと手漕ぎボートで海峡をわたり、スウェーデンへの亡命を成功させたのです。
このとき亡命を手助けしたのが、あの“北欧の賢人”ことアルヴァ・アアルトでした。ヤコブセン夫妻とヘニングセン夫妻は、アアルトが用意したアパートに隠れ住み、創作活動を続けていたそうです。
ある意味で命の恩人ともいえるアアルト。彼の自宅には、ヘニングセンのプロトタイプのランプが大切に飾られているそうです。
ポール・ヘニングセンの代表的な照明
代表的な照明をいくつか紹介します。
いずれもカンディハウス札幌で取り扱っていますので、気になる製品がございましたらお気軽にお問い合わせください。
PH5
ポール・ヘニングセンの傑作であり、ルイスポールセンのアイコニックな作品でもある「PH5」。いつの時代も色褪せないロングセラー照明です。
PH スノーボール
1958年に誕生した“快作”。
当時デンマークの美術館にPH5と共に出展されたそうですが、8枚シェードという大胆かつ斬新なデザインであるがゆえに、製品化に至るまでに実に20余年の歳月を要しました。
現在ではホームユースのみならず、デンマークの公共施設でも使われています。
PH 2/2 QUESTION MARK PALE ROSE テーブルランプ
非常にアイコニックな照明です。
遊び心のあるデザインで、オブジェとしてみてもすばらしい造形です。
通称「クエスチョンマーク」と呼ばれ親しまれるこの作品は、初登場は1931年ですが、いまではヴィンテージ品としても人気が高く、根強いファンに支持されています。
現在は復刻版が登場し、評判を呼んでいます。
PH 2/1 PALE ROSE 真鍮テーブル
ヘニングセンの象徴である「3シェードランプシステム」がテーブルランプとして再現されています。
本棚、サイドテーブル、ベッドサイド、エントランスなど……インテリアとしても非常に飾り気のある名作です。
照明選びでお困りの際は、お気軽にご相談ください

日々の暮らしの心地よさを追求するうえで欠かせない「インテリア」。
その中でも照明は、空間の印象を大きく左右する重要なポイントです。
理想の空間を思い描いても、家具や照明を実際に取り入れたときのバランスや雰囲気までを一人で判断するのは、意外と難しいものです。
購入後に「思っていたイメージと違った」と後悔してしまうケースも少なくありません。
カンディハウス札幌では、お客様のライフスタイルやお好みを丁寧に伺いながら、空間全体を見据えたインテリアプランニングサービスを行なっています。
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まとめ
札幌市中央区双子山にある「カンディハウス札幌」は、「Louis Poulsen(ルイスポールセン)」「FLOS(フロス)」「LE KLINT(レクリント)」をはじめとしたデザイナーズ照明を取扱っておりますので、お気軽にご相談ください。
またショールームでは、カンディハウスの製品に限らず、arflexのみならずMolteni&Cなどの海外ブランドも幅広く展示しており、それぞれの生活シーンに合わせた家具をご提案しております。ご来店の際には、実際にご体感いただき、一流の職人が手掛けた家具の魅力をご堪能ください。
ご来店の際には事前のご予約をいただきますと、スムーズなご案内が可能です。
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